ゴミ屋敷の病気と聞くと、ゴミ屋敷にしてしまう人の病気とゴミ屋敷にしてしまうとかかる病気の2種類が考えられます。
それぞれ、どういった病気か見ていきましょう。
ゴミ屋敷にしてしまう人の病気
セルフネグレスト
セルフネグレストは、外見を気にせず、不潔な状態であっても気にしない方や命にかかわる病気が発見されても治療をしないなどの特徴があります。
また、家賃や電気代などの公共料金の支払いに無頓着で、利用をとめられたりする等など、金銭面でも適切な管理ができない方が多いようです。
近隣住民の方との関わりも避け、引きこもる傾向にあるようです。
その為、掃除をしたりゴミをまとめたりできず、近所との関わりを持ちたがらず、ゴミ捨てにも行けない状態が続き、ゴミ屋敷に発展していきます。
溜め込み証
ため込み症は、小学校高学年生から中学生の頃に発症することが多いようです。
その年齢の頃は、部屋を汚しても親が片付けをするため、発症に気付きづらい傾向にありますが、年齢があがるにつれ、物への愛着や執着が強くなり、物を捨てようとすると激しく抵抗するようになり、第三者の介入を許さなくなっていきます。
また、物への愛着が強くなることで、それが失ってしまう恐怖や、新たに物を獲得する嬉しさから盗みやごみ集積所からの持ち去りも行ってしまうこともあります。
そのような、執着心からゴミ屋敷へと発展していきます。
最近、テレビで報道されるゴミ屋敷はこのパターンの方が多いようです。
ADHD(多動性障害)・ADD(注意欠陥障害)
ADHDやADDは常に今思ったことが最優先となるため、気が散りやすく、忘れっぽい人という特徴があります。
また、空気が読めず人の話をさえぎったり、言ってはいけないことを言ってしまうこともあります。
気持ちがあちこちに向いてしまい、集中して何かを行うことができません。
そのため、片付け作業をしようと思っても、すぐにほかの事をはじめてしまい、部屋が片付かないままになっているようです。
中には、完璧主義すぎて、思い通りにならないくらいなら、やらない方がましと思ってしまう方もいるようです。
ゴミ屋敷にしてしまうとかかる病気と原因
害虫
ゴミ屋敷は害虫が住みやすい環境であり、害虫が繁殖しやすい場所になります。
害虫には、ダニやゴキブリを始め、ハエや蟻などがいます。
また、ネズミなどの小動物が住み着いてしまうこともあり、いずれにしても、さまざまな病原菌が運ばれてきます。
放置し腐敗した食べ物がある場合、黄色ブドウ球菌、サルモネラ菌、O-157などが発生し、その上を歩きまわるハエやゴキブリなどから人へ媒介することもあります。
また、屋根裏や縁の下、ドブなどを歩き回り、細菌だらけになったネズミが家に入り込んでしまうかも知れません。
ネズミに噛まれると、鼠咬症(そこうしょう)という病気になることがあり、3~5日で発症し、頭痛、嘔吐、筋肉痛などインフルエンザのような症状を引き起こします。
また、合併症としては肺炎、肝炎、腎炎、心内膜炎、髄膜炎などがあり、甚大な健康被害をうける可能性があります。
また、アナフィラキシーショックを起こしてしまい、最悪の場合、死亡することもあります。
ハウスダスト
ゴミ屋式などにはカビやホコリがあり、ホコリの中にはダニなどが存在します。
そのような空気を吸い続けることで、ダニによるアレルギー症状や、ホコリによる気管支の病気になることがあります。
じんましん、かゆみ、目の充血やかゆみ、くしゃみ、鼻づまりなどがひどくなってしまいますと、日常生活に支障をきたします。
また、肺に菌が入り込みますと喘息を引き起こし、完治まで非常に時間を要することがありますので注意が必要です。
精神病
ゴミ屋敷にしてしまう精神的な病気もありますが、仕事が忙しくゴミ屋敷になってしまった場合その環境のために精神の病気になってしまう事もあります。
ゴミが大量になってしまい、何から手をつけてよいか分からず、やる気が出ない・あきらめてしまう事が癖になってしまいます。
また、不衛生から病気になってしまう事もあり、体力がおち、さらに拍車がかかるという負のサイクルにはまってしまう方も多いようです。
自己嫌悪と体力的な衰退からうつ病などを発症される方もいらっしゃいますので、注意が必要です。
まとめ
最近では精神疾患への理解が強まっている傾向にあり、病院も増え、薬で改善できる認識が広まってまいりました。
ご自身で調べられない場合は、家族や友人に相談し、調べてもらうのも良いと思います。
気負いせず、少しづつケアしてく事が大切です。
家をゴミ屋敷にしてしまと、ご近所トラブルに発展することもあります。
トラブルが起きてしまうと精神的に負担が増えてしまいますので、増やさず、少しづつ減らしていきましょう。